AXIS-PDとは
AXIS-PDに込めた想い
AXISとは、「軸」を意味します。
人は軸があるから立ち、歩き、前へ進むことができます。
しかし、パーキンソン病は、その身体の軸だけでなく、
ときに人生の軸までも揺るがします。
「もう旅行には行けないかもしれない。」
「趣味を続けるのは難しい。」
「家族に迷惑をかけてしまう。」
そんな思いから、多くの方が少しずつ自分らしさを手放していきます。
私たちが取り戻したいのは、単なる歩行などの身体機能だけではありません。
もう一度、自分らしく生きるための「軸」です。
身体の軸を整え、心の軸を支え、人生の軸を取り戻す。
そして、医療・健康・リハビリ・運動・研究をつなぎ、
新しいスタンダードをつくる。
AXIS-PDは、パーキンソン病とともに生きるすべての人の
「人生の軸」となることを目指します。
私がAXIS-PDを立ち上げた理由
私は理学療法士として、これまで多くの方のリハビリに携わってきました。
そのなかで、パーキンソン病の方々と関わるたびに、強く感じてきたことがあります。
それは、パーキンソン病と診断されたあとも、長い人生が続いていくにもかかわらず、継続的に身体を動かし、自分らしい生活を守るための場所が、十分に整っていないということです。
パーキンソン病が進行し、在宅生活を送る段階になると、介護保険サービスや訪問リハビリ、デイサービスなど、必要に応じた支援を受けられる機会は比較的整っています。
しかし、その一方で、診断を受けて間もない初期から中期の方は、「まだ日常生活が送れている」という理由から、医療機関で継続的なリハビリを受けられないことも少なくありません。
けれども、私は理学療法士として、この時期こそが最も重要だと考えています。
姿勢、歩行、バランス、柔軟性、筋力などの身体機能は、症状が進行してから取り戻そうとするのではなく、できるだけ早い段階から適切な運動を継続することが大切です。
つまり、本当に運動が必要な時期であるにもかかわらず、その受け皿が十分に存在していない。
ここに、大きな社会的な空白があると感じてきました。
もちろん、一般的なフィットネスジムや運動施設は数多くあります。しかし、パーキンソン病の症状や進行、薬の影響、転倒リスクなどを理解した専門職が継続的に関わることのできる施設は、ほとんどありません。
私は、この空白を埋めたいと思いました。
医療機関でのリハビリでもない。
一般的なフィットネスでもない。
その間をつなぐ、新しい存在。
パーキンソン病を専門とし、理学療法士をはじめとする専門家がチームとなって、その人に合った運動を継続的に支援する場所。
医療機関と連携しながら、一人ひとりが安心して運動を続けられる場所。
私は、そのような「パーキンソン病を専門としたウェルネスステーション」をつくりたいと考えました。
AXIS-PDは、単発的にリハビリを提供する場所ではありません。
病気とともに生きる方が、安心して身体を動かし続け、自分らしい生活を守るための「継続の拠点」です。
AXIS-PDが目指しているのは、病気を治すと約束する場所ではありません。
パーキンソン病があっても、今できていることをできるだけ長く続け、もう一度やってみたいことに挑戦できるように支える場所です。
旅行に行きたい。
家族と出かけたい。
趣味を続けたい。
仕事を続けたい。
自分の足で歩き続けたい。
そうした一人ひとりの願いを、病気を理由に簡単に諦めてほしくありません。
だからこそ、AXIS-PDでは、身体機能だけを見るのではなく、その方がどのような生活を送り、これから何を大切にして生きていきたいのかを出発点にします。
そして、理学療法、作業療法、言語療法、運動、ヨガ、健康づくりなど、それぞれの専門性をつなぎながら、一人ひとりに合った継続の形をつくっていきます。
また、AXIS-PDは一つの施設だけで完結するものではありません。
パーキンソン病に関する正しい知識や、現場で役立つ実践方法を発信し、支援する専門職を育て、地域を越えて質の高い支援を届けていくことも、AXISの大切な役割です。
必要な知識や技術が、必要としている人に届く。
学びを得た専門職が、目の前の現場を変える。
その変化が、パーキンソン病とともに生きる方の毎日を変えていく。
これは、弊社が掲げる「知を繋ぎ、現場を変える。」という理念の実践でもあります。
私は、パーキンソン病になったことで、その人の人生の可能性まで閉ざされる社会にはしたくありません。
病気があっても、挑戦を諦めない。
病気があっても、自分らしい人生を選ぶことができる。
そして、その挑戦を支える人や場所が、当たり前に存在する。
そんな社会をつくるために、AXIS-PDを立ち上げました。
動ける喜びを、いつまでも。
この言葉を単なる理想で終わらせず、一人ひとりの日常のなかで実現していくこと。
それが、AXIS-PDを立ち上げた私の想いです。
AXIS-PD代表
理学療法士 井上直樹
2026年7月現在、まずは私たちを知っていただくために、情報発信メディアを第1フェーズとして立ち上げました。
2027年2月を目標に店舗運営を開始し、AXISメソッドをお届けしていきます。
ロゴに込めた想い

赤いチューリップに込めた想い
ロゴにあしらわれた赤いチューリップは、世界中でパーキンソン病のシンボルとして親しまれています。私たちは、このシンボルを「病気の象徴」としてではなく、「希望の象徴」として描きました。
チューリップは、春になると毎年花を咲かせます。困難の中でも前を向き、新しい一歩を踏み出す力。その姿が、AXIS-PDの目指す未来と重なっています。
色に込めた想い
ロゴカラーには、2つの意味があります。
セージグリーンは、安心感や調和、成長を表しています。医療・リハビリだけでなく、運動や地域とのつながりを通して、穏やかに人生を支える存在でありたいという願いを込めました。
ディープレッドは、情熱や挑戦、そしてパーキンソン病への理解を広げる意思を表しています。異なる2つの色が調和することで、「専門性」と「温かさ」の両立を表現しています。
ロゴは、未来への約束
AXIS-PDは、施設を増やすことを目標にしているわけではありません。
正しい知識を届け、専門家を育て、医療と地域をつなぎ、運動を継続できる環境を広げることで、新しいパーキンソン病支援のスタンダードを築いていきたいと考えています。
このロゴは、その挑戦の出発点であり、私たちの約束です。
