パーキンソン病でめまい・立ちくらみが起こるのはなぜ?起立性低血圧の原因・対処法・受診目安を解説

パーキンソン病の方のなかには、「立ち上がったときにクラッとする」「目の前が暗くなる」「歩いているとフワフワする」といった、めまいや立ちくらみに悩む方がいます。症状が繰り返されると、転倒への不安から外出や運動を控えてしまうこともあると思います。
パーキンソン病でめまい・立ちくらみが起こる原因の一つが、立ち上がったときに血圧が低下する「起立性低血圧」です。パーキンソン病に伴う自律神経の働きの低下や、薬、水分不足、暑さなどが関係して起こることがあります。
ただし、すべてのめまいが起立性低血圧によるものとは限りません。周囲がぐるぐる回る、歩行中にふらつく、吐き気を伴うなど、症状の感じ方によっては耳の病気や薬の影響、バランス機能の低下など、別の原因も考えられます。
この記事では、パーキンソン病でめまい・立ちくらみが起こる原因、起立性低血圧との関係、症状が出たときの対処法や日常生活での予防方法、医療機関を受診すべきサインについて、わかりやすく解説します。
パーキンソン病でめまい・立ちくらみが起こるのはなぜ?
パーキンソン病の方に起こるめまいや立ちくらみには、いくつかの原因があります。なかでも注意したいのが、立ち上がったときに血圧が下がる「起立性低血圧」です。ただし、薬や水分不足、暑さ、歩行・バランス機能の低下などが関係する場合もあります。
起立性低血圧によって立ち上がると血圧が下がる
横になった状態や座った状態から立ち上がると、通常は血圧を保つ仕組みが働きます。この調整がうまくいかず血圧が下がると、クラッとする、目の前が暗くなる、力が抜けるなどの症状が現れます。
自律神経の働きが低下して血圧を調整しにくくなる
パーキンソン病では、体を動かす機能だけでなく、血圧や発汗などを自動的に調整する自律神経にも影響が及ぶことがあります。そのため、立ち上がった際に血圧をすばやく戻せず、立ちくらみが起こりやすくなります。
抗パーキンソン病薬や血圧の薬が影響することがある
レボドパなどの抗パーキンソン病薬や、高血圧の治療薬などが、血圧低下を起こしたり悪化させたりする場合があります。ただし、薬を自己判断で減らしたり中止したりせず、症状が出た時間を記録して主治医へ相談しましょう。
水分不足や暑さ、食事などで症状が強くなる
脱水、暑い環境、長時間の入浴、運動中、食後などは、起立性低血圧によるめまい・立ちくらみを起こしやすい場面です。特に朝や食後に症状が出る方は、起こった時間や状況を記録しておくと原因を探る手がかりになります。
歩行やバランスの障害をめまいと感じる場合もある
パーキンソン病によるふらつきや歩行の不安定さを「めまい」と表現する方もいます。また、周囲がぐるぐる回る場合は、耳の病気など別の原因も考えられます。症状の感じ方だけで原因を決めつけず、繰り返す場合は医療機関へ相談してください。
めまい・立ちくらみ・ふらつきはどう違う?

「めまい」「立ちくらみ」「ふらつき」は似た言葉ですが、感じ方や原因は異なります。パーキンソン病では起立性低血圧、薬の影響、歩行・バランス機能の低下など、複数の原因が考えられます。
| 症状の感じ方 | 考えられる主な原因 |
|---|---|
| 立つとクラッとする | 起立性低血圧 |
| 目の前が暗くなる | 急な血圧低下 |
| フワフワして歩きにくい | 血圧、薬、バランス障害 |
| 周囲がぐるぐる回る | 耳の病気など |
立つとクラッとする・目の前が暗くなる「立ちくらみ」
ベッドや椅子から立った直後にクラッとする、目の前が暗くなる場合は、起立性低血圧が疑われます。足の力が抜ける、失神しそうになることもあるため、無理に歩かず座るか横になりましょう。
体がフワフワする・歩きにくい「ふらつき」
体が浮くように感じる、まっすぐ歩きにくい場合は、血圧低下や薬の影響、パーキンソン病によるバランス障害などが考えられます。本人が「めまい」と表現していても、実際には歩行の不安定さであることもあります。
周囲がぐるぐる回る「回転性めまい」
自分や周囲が回っているように感じる症状は、回転性めまいと呼ばれます。起立性低血圧だけでなく、耳の奥にある平衡感覚の器官の異常など、別の病気が関係する場合があります。
吐き気や耳鳴りを伴う場合は別の病気にも注意する
強い吐き気、耳鳴り、聞こえにくさを伴う場合は、耳の病気なども考えられます。また、突然の激しいめまいに、ろれつの回りにくさ、手足の脱力、強い頭痛を伴う場合は、早急な受診が必要です。症状だけで原因を決めつけず、繰り返す場合は医療機関へ相談しましょう。
パーキンソン病に多い起立性低血圧とは?

起立性低血圧とは、寝た状態や座った状態から立ち上がったときに、血圧が下がってしまう状態です。パーキンソン病では、自律神経の働きが低下することで血圧を調整しにくくなり、めまいや立ちくらみが起こることがあります。
立ち上がったときに血圧が下がる状態
立ち上がると、重力によって血液が足のほうへ移動します。通常は血管を縮めたり、心拍数を調整したりして、脳に必要な血液を送ります。しかし、この調整が遅れると、一時的に脳へ届く血液が少なくなり、クラッとする、目の前が暗くなるといった症状が現れます。
めまい以外にも脱力感や失神が起こる
起立性低血圧の症状は、めまいや立ちくらみだけではありません。体がだるい、力が入らない、足が崩れる、視界がぼやける、吐き気がするなどの症状が出ることもあります。血圧の低下が大きい場合には、意識を失う「失神」が起こることもあるため注意が必要です。
症状がなくても血圧が下がっている場合がある
血圧が下がっていても、本人がめまいや立ちくらみを感じない場合があります。そのため、症状がないから問題がないとは限りません。転倒が増えた、立った後に動きが止まる、急に顔色が悪くなるといった変化に、家族が先に気づくこともあります。
転倒や外出機会の減少につながることがある
立ちくらみやふらつきが繰り返されると、転倒やけがにつながる可能性があります。また、「また倒れるかもしれない」という不安から、運動や外出を控えてしまう方もいます。症状を我慢せず、起こりやすい時間や状況を記録し、主治医へ相談することが大切です。
起立性低血圧によるめまいが起こりやすいタイミング
パーキンソン病に伴う起立性低血圧は、一日のなかでも症状が出やすいタイミングがあります。いつ、どのような場面でめまいや立ちくらみが起きたのかを記録しておくと、原因を見つける手がかりになります。
朝起きて立ち上がるとき
朝は血圧が低くなりやすく、横になった状態から急に立つと、クラッとしたり目の前が暗くなったりすることがあります。起き上がったら一度ベッドに座り、体調を確認してからゆっくり立ちましょう。
長時間座った後に立つとき
長く座っていると、血液が足のほうにたまりやすくなります。椅子から急に立たず、立つ前に足首を動かしたり、その場で足踏みしたりすると安全です。
食事の後
食後は消化のために胃や腸へ血液が集まり、血圧が下がることがあります。特に一度に多く食べた後は症状が出やすいため、食後すぐに立って歩く際は注意してください。
入浴中や入浴後
熱いお湯に入ると血管が広がり、血圧が下がりやすくなります。浴槽から急に立ち上がらず、家族が近くにいる時間に入浴するなど、転倒予防も大切です。
暑い場所や水分が不足しているとき
暑さや発汗、水分不足によって体内を流れる血液の量が減ると、めまい・立ちくらみが起こりやすくなります。水分制限がない方は、のどが渇く前からこまめに補給しましょう。
運動中や運動を終えた後
運動中は筋肉へ多くの血液が送られ、運動を急にやめると血圧が下がる場合があります。めまいを感じたら無理に続けず、すぐに安全な場所へ座って休みましょう。繰り返す場合は、運動の内容や時間帯を主治医や理学療法士に相談してください。
めまい・立ちくらみが起きたときの対処法
パーキンソン病の方にめまいや立ちくらみが起きたときは、無理に動かず、まず転倒を防ぐことが大切です。起立性低血圧が原因の場合、座るか横になることで症状が落ち着くことがあります。
無理に歩かずすぐに座るか横になる
クラッとしたり目の前が暗くなったりしたら、そのまま歩き続けないでください。近くの椅子に座るか、安全にできる場合は横になり、足を少し高くします。座る場所がなければ、転倒する前にその場で腰を下ろすことも必要です。
転倒しないよう安全な場所を確保する
階段、浴室、道路などで症状が出た場合は特に注意が必要です。家族が近くにいる場合は、無理に抱えて歩かせず、安全な姿勢を取れるように支えましょう。
症状が落ち着くまで急に立ち上がらない
少し楽になっても、すぐに立つと再び血圧が下がることがあります。まず座った姿勢で体調を確認し、立つときは手すりや家族の支えを利用して、ゆっくり動きましょう。
水分を取り体調を確認する
意識がはっきりしていて、飲み込みに問題がなければ、水分を少しずつ取りましょう。ただし、心臓や腎臓の病気などで水分を制限されている方は、主治医の指示を優先してください。
改善しない場合は家族や医療機関へ連絡する
休んでも改善しない、症状を繰り返す、失神した、転倒した場合は、家族や医療機関へ連絡してください。いつ症状が出たか、服薬・食事・入浴・運動との関係を記録しておくと、診察時の手がかりになります。
パーキンソン病のめまい・立ちくらみを予防する方法
パーキンソン病に伴うめまい・立ちくらみは、日常生活の工夫によって起こりにくくできる場合があります。ただし、起立性低血圧の原因や程度には個人差があるため、症状を繰り返す場合は主治医に相談しましょう。
ベッドや椅子からゆっくり立ち上がる
横になった状態から急に立たず、まず上半身を起こしてベッドの端に座ります。体調を確認してから、手すりや家具につかまり、ゆっくり立ち上がりましょう。
立つ前に足首や足を動かす
立ち上がる前に、座ったままつま先やかかとを上下させたり、足踏みをしたりすると、足にたまった血液を心臓へ戻す助けになります。転倒が心配な方は、家族の見守りのもとで行ってください。筆者の経験としても、この方法は効果がありますので推奨しています。
こまめに水分を取る
水分不足は血圧低下を起こしやすくします。のどが渇く前に、少量ずつこまめに水分を取りましょう。ただし、心臓や腎臓の病気などで水分を制限されている方は、主治医の指示を優先してください。
暑い場所や長時間の入浴を避ける
暑さや熱いお湯は血管を広げ、立ちくらみを起こしやすくします。お湯の温度を上げすぎず、長風呂やサウナを避け、浴槽からはゆっくり立ち上がりましょう。
一度に多く食べず食後は無理に動かない
食後は胃や腸に血液が集まり、血圧が下がることがあります。一度にたくさん食べるのを避け、必要に応じて食事を小分けにします。食後すぐの入浴や運動も控えましょう。
弾性ストッキングなどは医療者に相談して使用する
弾性ストッキングや腹部サポーターは、血液が下半身にたまるのを抑える方法です。種類や締めつけの強さが合わない場合もあるため、医師や看護師などに相談して使用してください。
生活上の工夫だけで改善しない場合は受診する
対策をしてもめまい・立ちくらみが続く、転倒しそうになる、失神した場合は受診が必要です。症状が起きた時間、血圧、食事、服薬との関係を記録し、主治医へ伝えましょう。
めまい・立ちくらみと薬の関係
パーキンソン病の方に起こるめまいや立ちくらみには、薬が関係している場合があります。ただし、起立性低血圧はパーキンソン病に伴う自律神経の変化でも起こるため、薬だけが原因とは限りません。症状が続くときは、現在飲んでいる薬を主治医に確認してもらうことが大切です。
抗パーキンソン病薬で血圧が下がることがある
レボドパなど一部の抗パーキンソン病薬は、立ち上がったときの血圧低下を引き起こしたり、起立性低血圧を悪化させたりすることがあります。薬を飲んだ後にクラッとする、目の前が暗くなる、体に力が入らない場合は、服薬との関係も確認しましょう。
降圧薬や利尿薬などが影響する場合もある
高血圧の薬や利尿薬など、パーキンソン病以外の治療薬が血圧を下げている可能性もあります。複数の医療機関から薬を処方されている方は、すべての薬が分かるお薬手帳を診察時に持参するとよいでしょう。
薬を飲んだ時間と症状を記録する
めまいや立ちくらみが起きた時間、薬を飲んだ時間、食事、入浴、運動との関係を記録しておくと、原因を判断する手がかりになります。可能であれば、そのときの血圧や脈拍も記録し、診察時に伝えましょう。
自己判断で薬を減らしたり中止したりしない
めまいがあるからといって、抗パーキンソン病薬や降圧薬を自己判断で減らしたり中止したりするのは危険です。パーキンソン病の症状が悪化したり、血圧が急に変動したりする可能性があります。薬の種類や量を見直す場合は、必ず主治医や薬剤師に相談してください。
起立性低血圧はどのように調べる?
起立性低血圧は、横になっているときと立ち上がった後の血圧を比べて調べます。家庭で測定することもできますが、血圧の数値だけで自己判断せず、めまいや立ちくらみを繰り返す場合は医療機関へ相談しましょう。
横になった状態と立った状態で血圧を測る
一般的には、5分ほど横になってから血圧と脈拍を測り、その後に立ち上がって1分後と3分後にもう一度測定します。立ってから3分以内に、上の血圧が20mmHg以上、または下の血圧が10mmHg以上下がることが、起立性低血圧を判断する目安の一つです。
家庭で血圧を測るときの注意点
転倒の危険がある方は、一人で立った状態の測定をしないでください。家族に付き添ってもらい、壁や手すりの近くで測ります。めまいや気分不良が出たら測定を中止し、すぐに座るか横になりましょう。毎回できるだけ同じ腕、同じ姿勢、同じ時間帯で測ると変化を比べやすくなります。
症状が起きた時間や状況を記録する
血圧と脈拍だけでなく、めまいが起きた時間、立ち上がった場面、服薬時刻、食事、入浴、運動との関係も記録しましょう。「朝に多い」「食後に起こる」などの傾向が分かると、診察時の手がかりになります。
医療機関で行われる主な検査
医療機関では、横になった状態と立った状態で血圧・脈拍を測る起立試験を行います。必要に応じて、体を傾けながら血圧を調べる検査や24時間血圧測定、心電図、血液検査などを行い、薬、脱水、貧血、心臓の病気など他の原因も確認します。
めまいや立ちくらみがあるときに運動してもよい?
パーキンソン病の方にめまいや立ちくらみがあるときは、無理に運動を始めないことが大切です。起立性低血圧では、運動中だけでなく運動を終えた後にも血圧が下がり、ふらつきや失神につながる場合があります。
症状があるときは無理に運動を始めない
立ち上がったときにクラッとする、目の前が暗くなる、体に力が入らないときは、運動を控えて座るか横になりましょう。体調が悪いまま続けると、転倒やけがにつながるおそれがあります。
立位や歩行運動は転倒に注意する
立って行う体操や歩行練習は、手すりや安定した椅子の近くで行います。転倒が心配な場合は、一人で行わず家族や専門職に見守ってもらいましょう。
動きやすいオンの時間帯を選ぶ
薬が効いて体を動かしやすいオンの時間帯は、姿勢を保ちやすく、運動に取り組みやすい場合があります。ただし、オンの時間でもめまいや立ちくらみがあるときは運動を控えてください。
症状が落ち着いてから軽い運動で再開する
症状が治まったら、座った姿勢での足踏みや足首の運動など、負担の少ない内容から始めます。急に立ち上がらず、姿勢を変えるたびに数秒間止まって体調を確認しましょう。
繰り返す場合は主治医や理学療法士に相談する
運動中や運動後にめまいを繰り返す場合は、運動の時間、内容、血圧、服薬との関係を記録し、主治医や理学療法士へ相談してください。運動を中止・休憩する具体的な目安は、関連記事「パーキンソン病の運動で注意すべき危険なサイン」でも解説しています。
めまい・立ちくらみで医療機関を受診する目安
パーキンソン病の方にめまいや立ちくらみが繰り返し起こる場合は、「年齢や病気のせい」と我慢せず、神経内科やかかりつけ医へ相談しましょう。起立性低血圧は、失神や転倒、けがにつながることがあります。
症状を繰り返して転倒しそうになる
立ち上がるたびにクラッとする、壁や家具につかまらないと歩けないなど、転倒の不安がある場合は受診の目安です。実際に転ぶ前に、血圧や薬、生活状況を確認してもらいましょう。
実際に失神したことがある
短時間でも意識を失った場合は、起立性低血圧だけでなく、心臓など別の原因が隠れている可能性もあります。本人の記憶がなくても、家族が反応の低下に気づいた場合は医師へ伝えてください。
薬を飲んだ後に症状が強くなる
抗パーキンソン病薬や降圧薬などが血圧に影響する場合があります。服薬後に症状が強くなる場合は、薬を飲んだ時刻と症状が出た時刻を記録し、主治医へ相談しましょう。薬を自己判断で減らしたり中止したりしてはいけません。
日常生活や外出に支障が出ている
めまいが怖くて入浴や外出、運動を避けるようになった場合も、受診をおすすめします。活動量の低下は、筋力や体力の低下につながることがあります。
水分補給や生活上の対策をしても改善しない
ゆっくり立つ、水分を取るなどの対策をしても症状が続く場合は、治療や薬の調整が必要なことがあります。症状が起きた場面、血圧、脈拍、服薬、食事との関係を記録して受診すると、原因を調べる手がかりになります。
パーキンソン病のめまい・立ちくらみに関するよくある質問
めまいだけでパーキンソン病とは判断できません。ただし、自律神経の働きの低下による起立性低血圧が、運動症状より前からみられる場合はあります。手の震えや動作の遅さなど、ほかの症状も含めて医師が判断します。
座っているときの血圧が正常でも、立ち上がった直後だけ血圧が下がることがあります。普段の血圧だけでは分からないため、繰り返す場合は横になった状態と立った後の血圧を測り、医師へ相談しましょう。
まず安全な場所に座るか横になり、無理に歩かないでください。吐き気を伴う回転性めまいや、耳鳴り・聞こえにくさがある場合は、耳の病気なども考えられます。強い症状や手足の脱力などを伴う場合は、早急な受診が必要です。
原因によって異なります。水分補給、ゆっくり立つなどの生活上の工夫や、薬の見直し・治療によって症状を軽減できる場合があります。パーキンソン病に伴う場合は、症状を管理しながら付き合っていくこともあります。
まずはパーキンソン病を診てもらっている脳神経内科や、かかりつけ医へ相談しましょう。ぐるぐる回るめまいや耳鳴り、難聴がある場合は、耳鼻咽喉科の受診が必要になることもあります。
症状が出たら無理に歩かせず、座るか横になれるように支えます。症状が起きた時間、血圧、服薬、食事との関係を記録し、受診時に伝えましょう。転倒が心配な場面では、立ち上がりや移動を見守ることも大切です。
まとめ
パーキンソン病のめまいには複数の原因がある
パーキンソン病のめまいは、起立性低血圧だけでなく、薬の影響、水分不足、バランス機能の低下、耳の病気など、さまざまな原因で起こります。
立ち上がったときの立ちくらみは起立性低血圧に注意する
ベッドや椅子から立ったときにクラッとする、目の前が暗くなる場合は、起立性低血圧が関係している可能性があります。
症状が出たら無理に歩かず転倒を防ぐ
めまいや立ちくらみが起きたら、無理に動かず、安全な場所に座るか横になりましょう。まず転倒やけがを防ぐことが大切です。
繰り返す場合は薬や血圧について主治医に相談する
症状が続く場合は、起きた時間や状況、血圧、服薬との関係を記録し、主治医へ相談してください。薬は自己判断で減らしたり中止したりせず、医師の指示に従いましょう。
参考文献・参考資料
- 日本神経学会『パーキンソン病診療ガイドライン2018』
パーキンソン病の非運動症状、薬物療法、自律神経症状などを確認する国内の基本資料です。 (神経学日本会) - International Parkinson and Movement Disorder Society:Orthostatic Hypotension in Parkinson’s Disease: Essential Facts for Patients
パーキンソン病に伴う起立性低血圧の症状、起こりやすい場面、薬との関係、対処法を患者向けに解説しています。2025年更新です。 (Movement Disorders Society) - Parkinson’s Foundation:Low Blood Pressure and PD
パーキンソン病と低血圧・起立性低血圧の関係、血圧の測定方法、脱水や薬の影響、日常生活での対策をまとめた資料です。 (Parkinson's Foundation) - National Institute for Health and Care Excellence(NICE):Parkinson’s disease in adults(NG71)
パーキンソン病に伴う起立性低血圧について、服薬内容の見直しや治療方針を示した診療ガイドラインです。 (ナイス) - The Consensus Committee of the American Autonomic Society and the American Academy of Neurology:Consensus statement on the definition of orthostatic hypotension, pure autonomic failure, and multiple system atrophy. Neurology. 1996;46(5):1470.
起立後3分以内に収縮期血圧が20mmHg以上、または拡張期血圧が10mmHg以上低下するという、起立性低血圧の基本的な診断基準を示した文献です。 (神経学会)



