パーキンソン病になりやすい人の特徴は?年齢・遺伝・性格・生活習慣との関係

「パーキンソン病になりやすい人には、何か特徴があるのでしょうか?」
家族にパーキンソン病の人がいる、最近手の震えや動きにくさが気になる、あるいは「真面目な人や几帳面な人がなりやすい」と聞いたことがあるなど、自分や家族の発症リスクが気になっている方もいるでしょう。
パーキンソン病は、「この条件に当てはまる人は発症する」と簡単に判断できる病気ではありません。 一方で、これまでの研究から、年齢や性別、遺伝的な背景、環境因子など、発症との関連が報告されている要因はいくつか分かってきています。
また、性格やストレス、運動不足、食生活などについても「パーキンソン病になりやすさと関係するのでは?」とよく言われますが、関連が研究されていることと、発症の原因であることは同じではありません。
この記事では、パーキンソン病になりやすい人について、年齢・遺伝・性格・生活習慣などの観点から、現在分かっていることと、まだはっきりしていないことを分けてわかりやすく解説します。
「自分や家族はパーキンソン病になりやすいのでは?」と不安を感じている方にも、必要以上に心配するのではなく、正しい知識を持つための参考にしていただければと思います。
パーキンソン病になりやすい人には特徴がある?
結論からいうと、パーキンソン病には「この特徴がある人は発症する」と判断できる明確な条件はありません。
ただし、年齢、性別、遺伝的な背景、一部の環境因子など、発症リスクとの関連が報告されている要因はあります。
大切なのは、「リスク因子があること」と「実際にパーキンソン病を発症すること」を分けて考えることです。
「この条件なら発症する」と決められる特徴はない
パーキンソン病は、特定の一つの原因によって発症する病気ではありません。
たとえば、「親がパーキンソン病である」「高齢である」「ある生活習慣がある」といった一つの条件だけで、その人が将来パーキンソン病を発症すると判断することはできません。
多くのパーキンソン病では、発症につながった一つの原因を特定することはできず、複数の要因が関係すると考えられています。
そのため、「家族に患者がいるから自分もなる」「特定の性格だからなりやすい」などと単純に考える必要はありません。
発症には年齢・遺伝・環境など複数の要因が関係すると考えられている
パーキンソン病がなぜ発症するのか、そのすべてはまだ明らかになっていません。
現在は、加齢を大きな背景として、遺伝的な要因や環境因子などが複雑に影響し合って発症につながると考えられています。
そのため、同じような生活をしている人や、同じ家族の中でも、発症する人としない人がいます。
「リスクが高いこと」と「発症すること」は同じではない
医学的に「発症リスクが高い」とは、ある条件を持たない人に比べて、統計的に発症する可能性が高いという意味です。
「その人が将来必ず発症する」という意味ではありません。
これは年齢、遺伝、家族歴、環境因子など、どのリスク因子にも共通します。
そのため、「自分がなりやすい人に当てはまるか」だけを過度に気にするより、気になる症状がある場合には、実際にどのような身体の変化が起きているかを見ることが重要です。
パーキンソン病になりやすさと関係する主な要因

これまでの疫学研究から、パーキンソン病では主に次のような要因との関連が報告されています。
年齢|発症リスクとの関係が最もよく知られている要因
年齢は、パーキンソン病の発症リスクと強く関連する要因です。
パーキンソン病は若い年代でも発症しますが、一般的には年齢が高くなるほど発症率や有病率が高くなります。
ただし、高齢になれば必ずパーキンソン病になるということではありません。
加齢による神経系の変化を背景に、遺伝や環境などさまざまな要因が重なることで発症につながると考えられています。
性別|男性の方がやや多いと報告されている
世界的には、パーキンソン病は女性より男性に多い傾向が報告されています。
ただし、男女差の大きさには地域差があります。男性であることだけで発症を予測することはできません。
なぜ男性に多いのかについては、ホルモン、遺伝、生活環境、職業上の曝露など、さまざまな可能性が研究されています。
遺伝・家族歴|一部では遺伝的な要因が関係する
パーキンソン病には、遺伝的な要因が関係するケースがあります。
また、家族にパーキンソン病の人がいる場合、家族歴がない人と比べて発症リスクが高くなることも知られています。
ただし、パーキンソン病の多くは、特定の遺伝子だけで発症が決まる病気ではありません。
農薬などの環境因子との関連も研究されている
農薬・殺虫剤などへの曝露とパーキンソン病との関連についても、長年研究されています。
複数の疫学研究では、農薬への曝露歴がある集団でパーキンソン病の発症リスクが高い傾向が報告されています。[4]
ただし、農薬に触れた経験があるから発症するという意味ではありません。
曝露する物質の種類、量、期間、遺伝的背景など多くの要因が関係すると考えられています。
頭部外傷などとの関連が報告されることもある
頭部外傷の既往についても、パーキンソン病の発症リスクとの関連が報告されています。
一方で、研究によって結果には幅があり、発症前から身体機能が変化して転倒しやすくなっていた可能性なども考慮する必要があります。
「昔、頭を打ったから将来パーキンソン病になる」と考えることはできません。
家族にパーキンソン病の人がいると自分もなりやすい?

家族にパーキンソン病の方がいる場合、「自分にも遺伝するのではないか」と心配する方は少なくありません。
家族歴は発症リスクと関連しますが、家族に患者がいることと、自分が将来発症することは同じではありません。
パーキンソン病の多くは遺伝だけで起こるわけではない
パーキンソン病には遺伝的な要因が関係しますが、多くの場合、遺伝だけで発症を説明することはできません。
現在は、遺伝的な背景に加えて、年齢や環境因子などが複雑に関係すると考えられています。
したがって、「家族にパーキンソン病の人がいる=遺伝性パーキンソン病」ではありません。
家族歴があると発症リスクが高くなる場合がある
親、兄弟姉妹など近い血縁者にパーキンソン病の方がいる場合、家族歴がない人より発症リスクが高くなることが報告されています。
しかし、これはあくまで相対的なリスクが高くなるという意味です。
家族歴がある人の多くが必ず発症するわけではありません。
若年発症などでは遺伝子が関係するケースもある
比較的若い年齢で発症するパーキンソン病では、一般的な発症年齢のパーキンソン病より、遺伝的な要因が関係する割合が高い傾向があります。
PRKN(parkin)、PINK1、PARK7(DJ-1)など、若年発症と関連することが知られている遺伝子もあります。
ただし、若く発症したから必ず遺伝性というわけではありません。
家族に患者がいても必ず発症するわけではない
遺伝的なリスク因子を持っていても、生涯パーキンソン病を発症しない人もいます。
反対に、家族に患者がいなくてもパーキンソン病を発症する人は多くいます。
家族に若年発症の方がいる、複数の家族が発症しているなど、遺伝について特に気になる場合には、脳神経内科で相談し、必要に応じて遺伝カウンセリングを検討する方法もあります。
パーキンソン病になりやすい性格はある?
「真面目な人」「几帳面な人」はパーキンソン病になりやすいと聞いたことがある方もいるでしょう。
実際に、パーキンソン病の人にみられる性格傾向を調べた研究はあります。
しかし、特定の性格がパーキンソン病の発症原因になることは証明されていません。
「真面目・几帳面な人がなりやすい」と言われることがある
パーキンソン病の人には、真面目、几帳面、慎重、変化を好まないといった性格が多いのではないかと以前から指摘されてきました。
ただし、こうした研究には、発症後に本人や家族が以前の性格を振り返って評価したものもあります。
そのため、真面目さや几帳面さそのものがパーキンソン病を引き起こしたとは判断できません。
パーキンソン病の人にみられやすい性格傾向を調べた研究はある
性格特性を比較した研究では、パーキンソン病の人では、
- 新しい刺激を求める傾向が低い
- 危険や失敗を避けようとする傾向が高い
- 外向性が低い
といった集団としての傾向が報告されています。
ただし、これはあくまで平均的な傾向であり、パーキンソン病の人全員に当てはまるわけではありません。
性格がパーキンソン病の原因とは証明されていない
最も重要なのは、
「パーキンソン病の人に特定の性格傾向がみられる」ことと、「その性格がパーキンソン病を引き起こす」ことは別という点です。
現在の研究から、真面目、几帳面、心配性といった性格を、パーキンソン病の独立した原因とみなすことはできません。
そのため、「自分は几帳面だからなりやすい」と心配する必要はありません。
発症前の脳の変化が性格や行動に影響している可能性もある
パーキンソン病では、運動症状が現れる何年も前から神経系の変化が始まっている可能性があります。
そのため、性格が病気を引き起こすのではなく、発症前から始まっている脳内の変化が、気分や行動などに影響している可能性も研究されています。
ただし、性格は現在のところパーキンソン病を診断・予測する確立した指標ではありません。
生活習慣でパーキンソン病になりやすくなる?
運動、睡眠、食生活、ストレスなどとパーキンソン病との関係も研究されています。
しかし、生活習慣に関する研究の多くは、ある生活習慣を持つ人と発症率との「関連」を調べたものです。
特定の生活習慣だけがパーキンソン病を直接引き起こすとは考えられていません。
運動不足だけでパーキンソン病になるわけではない
身体活動量が多い人では、パーキンソン病の発症率が低い傾向を示す研究があります。
一方で、
「運動不足だから発症する」
「運動していれば発症しない」
とまでは言えません。
診断される前から身体活動量が徐々に低下している可能性もあり、因果関係の判断には注意が必要です。
運動には心肺機能、筋力、骨、認知機能などへの幅広いメリットがあるため、パーキンソン病予防だけではなく、健康維持のために継続することが大切です。
ストレスと発症の関係はまだ明確ではない
ストレスとパーキンソン病の発症との関連を調べた研究はありますが、ストレスそのものが直接の発症原因になることは確立されていません。
また、ストレスや緊張によって、もともとある震えなどが一時的に目立つこともあります。
「ストレスが多いからパーキンソン病になる」と単純に考える必要はありません。
睡眠不足が直接の原因とは言えない
睡眠の質や睡眠時間とパーキンソン病の発症リスクとの関係についても研究されています。
ただし、睡眠不足が直接パーキンソン病を引き起こすことは証明されていません。
さらに、一部の睡眠の変化は発症原因ではなく、パーキンソン病の前駆期に生じる神経系の変化を反映している可能性もあります。

食生活と発症リスクについても研究が続けられている
野菜、果物、全粒穀物、魚などを多く含む健康的な食事パターンと、パーキンソン病の発症リスクとの関連も研究されています。
ただし、
「この食品を食べれば予防できる」
「この食品を食べると発症する」
といった確立した食事法はありません。
特定の食品に偏るのではなく、健康維持のためにバランスのよい食事を続けることが基本です。

喫煙やカフェインとの関連は「予防効果」と単純には考えない
疫学研究では、喫煙歴がある人やコーヒー・カフェインを摂取する人で、パーキンソン病の発症率が低い傾向が報告されています。
しかし、こうした結果をそのまま「予防効果」と捉えることには注意が必要です。
特に喫煙は、がん、心血管疾患、呼吸器疾患など多くの病気のリスクを高めるため、パーキンソン病の予防を目的に喫煙を始めることは推奨されません。
便秘・嗅覚低下・睡眠の変化は「なりやすさ」とは違う?

便秘、嗅覚低下、REM睡眠行動異常などは、「パーキンソン病になりやすくする生活習慣」というより、一部の人では発症前から現れる前駆症状・前駆マーカーとして研究されています。
便秘や嗅覚低下は発症前からみられることがある
パーキンソン病では、手足の震えや動作の遅さなどの運動症状より前に、便秘や嗅覚低下が現れる場合があります。
ただし、便秘は食事、水分不足、薬、運動不足などでも起こり、嗅覚低下も加齢や鼻の病気、感染症など多くの原因で起こります。
便秘や嗅覚低下だけでパーキンソン病の前兆と判断することはできません。

REM睡眠行動異常が前駆症状の一つとして注目されている
REM睡眠行動異常(RBD)では、夢の内容に合わせて大声を出す、手足を振る、蹴るなどの行動がみられることがあります。
特に、ほかの明らかな原因がない孤立性RBDは、パーキンソン病やレビー小体型認知症など、αシヌクレインが関係する神経変性疾患の重要な前駆マーカーとして研究されています。
ただし、寝言が多い、寝相が悪いというだけでRBDとは判断できません。
これらがあるだけでパーキンソン病とは判断できない
便秘、嗅覚低下、睡眠の変化はいずれも、パーキンソン病以外でもよくみられます。
前駆期パーキンソン病の研究でも、一つの症状だけではなく、年齢、遺伝、複数の症状や検査所見などを総合して発症確率を評価します。
したがって、一般の方がこれらの症状だけで自己診断することはできません。
「リスク因子」と「発症前のサイン」は分けて考えることが大切
年齢、遺伝的背景、一部の環境曝露などは、発症する可能性と関連する「リスク因子」です。
一方、便秘、嗅覚低下、REM睡眠行動異常などは、一部ではすでに始まっている神経系の変化を反映している可能性がある「前駆症状・前駆マーカー」です。
両者を同じ「なりやすい人の特徴」として考えないことが大切です。
若い人でもパーキンソン病になることはある?
パーキンソン病は高齢者に多い病気ですが、比較的若い年代でも発症することがあります。
パーキンソン病は高齢になるほど多くなる
パーキンソン病は一般に高齢になるほど多くなり、加齢は重要なリスク因子です。
ただし、高齢者だけの病気ではありません。
40〜50歳代以前に発症する若年性パーキンソン病もある
比較的若い年代で発症するものは、若年性パーキンソン病や早期発症パーキンソン病と呼ばれます。
年齢の区切りは文献によって異なり、40歳以下を若年性とする場合もあれば、50歳未満の発症を早期発症として扱う場合もあります。
重要なのは、20〜40歳代などでもパーキンソン病を発症することがあるということです。
若年発症では遺伝的な要因が関係する場合もある
若年発症では、高齢で発症する一般的なパーキンソン病より、遺伝的な要因が関係する割合が高い傾向があります。
ただし、若く発症したから必ず遺伝性というわけではありません。
若い年齢で気になる症状が続いている場合も、「若いからパーキンソン病ではない」と年齢だけで判断せず、必要に応じて脳神経内科へ相談することが大切です。
パーキンソン病は予防できる?
家族にパーキンソン病の方がいると、「今から何かすれば発症を防げるのでは」と考える方もいるでしょう。
しかし、現時点でパーキンソン病を確実に予防する方法は確立されていません。
現時点で確実に発症を防ぐ方法は確立されていない
パーキンソン病は、加齢、遺伝、環境など複数の要因が関係すると考えられているため、特定の方法によって発症を完全に防ぐことはできません。
「何か特別なことをしなければ発症してしまう」と考える必要はありません。
運動習慣と発症リスクの関連は研究されている
身体活動量が多い人ほど、パーキンソン病の発症リスクが低い傾向は複数の研究で報告されています。
ただし、これは「運動すればパーキンソン病を予防できる」と証明されたものではありません。
運動はパーキンソン病の予防だけを目的とするのではなく、将来の筋力、体力、心血管系、認知機能などを保つための健康習慣として取り入れるとよいでしょう。
バランスのよい食事・睡眠・運動は健康維持のために大切
現在のところ、パーキンソン病だけを対象とした確実な生活習慣による予防法はありません。
そのため、
- 適度に身体を動かす
- バランスのよい食事をとる
- 十分な睡眠を確保する
- 喫煙を避ける
- 高血圧や糖尿病などを適切に管理する
など、一般的な健康維持につながる生活を続けることが現実的です。
「これをすれば予防できる」という情報には注意する
インターネットやSNSでは、
「この食品を食べれば予防できる」
「このサプリメントで発症を防げる」
といった情報を目にすることがあります。
しかし、特定の食品・飲料・サプリメントなどによってパーキンソン病を確実に予防できることは現在証明されていません。
家族にパーキンソン病の方がいる場合でも、特別な予防法を探し続けるより、健康的な生活を続けながら、身体に気になる変化があれば適切に相談することが大切です。
「自分もパーキンソン病かも」と思ったときに確認したいこと
家族にパーキンソン病の方がいて、自分にも震えや動きにくさがあると不安になるかもしれません。
しかし、パーキンソン病は一つの症状だけで診断する病気ではありません。
「なりやすい人に当てはまるか」よりも、どのような症状が、いつから、どちら側に現れているかを確認することが重要です。
手の震えだけでなく動きの遅さや筋肉のこわばりにも注目する
パーキンソン病というと「手の震え」がよく知られていますが、震えがみられない人もいます。
特に重要な運動症状が動作の遅さ(運動緩慢)です。
たとえば、
- 歩く速度が遅くなった
- 腕の振りが小さくなった
- ボタンなど細かな動作に時間がかかる
- 文字が徐々に小さくなる
- 動作全体が以前より小さく遅くなった
などの変化があります。
また、筋肉のこわばり(筋固縮)も代表的な症状です。

左右どちらかから症状が始まっていないか確認する
パーキンソン病では、初期の運動症状に左右差がみられることが多いという特徴があります。
たとえば、
「右手だけが震える」
「左腕だけ振りが小さい」
「片側の足だけ歩幅が小さい」
などです。
もちろん、左右差があるだけでパーキンソン病とは判断できませんが、受診時には重要な情報になります。

嗅覚・便秘・睡眠などの変化も振り返る
運動症状だけでなく、
- 嗅覚が低下した
- 便秘が続く
- 眠っているときに大声を出したり手足を大きく動かしたりする
といった変化も、パーキンソン病の前駆期にみられることがあります。
ただし、これらだけでパーキンソン病とは判断できません。
症状が続く・進行する場合は脳神経内科へ相談する
次のような変化が続いている場合には、一度脳神経内科へ相談することをおすすめします。
- 動作が以前より明らかに遅くなってきた
- 片側の手足の震えが続いている
- 身体のこわばりが徐々に強くなっている
- 腕の振りや歩幅が小さくなってきた
- 日常生活で以前との違いを感じる
家族にパーキンソン病の方がいる場合ほど、小さな変化をすべて病気と結びつけてしまうこともあります。
大切なのは、「家族にいるから自分もなる」と決めつけるのではなく、実際にどのような症状が起きているかを確認することです。
よくある質問
必ず発症するわけではありません。家族歴がある人では発症リスクがやや高くなることがありますが、パーキンソン病の多くは遺伝だけで起こる病気ではありません。
真面目、几帳面、慎重といった性格傾向について研究はありますが、その性格が原因でパーキンソン病になることは証明されていません。
世界的には女性より男性にやや多い傾向が報告されています。ただし、男女差には地域差があり、性別だけで発症を判断することはできません。
運動量が多い人ほど発症リスクが低い傾向を示す研究はありますが、運動不足が直接パーキンソン病を引き起こすとは証明されていません。
あります。パーキンソン病は高齢になるほど多くなりますが、20〜40歳代など比較的若い年代で発症する若年性・早期発症パーキンソン病もあります。
まとめ
パーキンソン病は一つの原因だけで発症する病気ではない
パーキンソン病は、一つの原因だけで発症する病気ではありません。 加齢を背景に、遺伝や環境など複数の要因が関係すると考えられています。
年齢・性別・遺伝・環境などとの関連が分かってきている
年齢、性別、家族歴・遺伝的背景、一部の環境因子などは、発症リスクとの関連が報告されています。ただし、これらに当てはまるから必ず発症するわけではありません。
性格や生活習慣だけで発症を判断することはできない
真面目・几帳面といった性格や、運動、睡眠、食生活などとの関連は研究されていますが、性格や生活習慣だけを原因として発症を判断することはできません。
気になる症状がある場合は「なりやすさ」より症状そのものを確認することが大切
家族にパーキンソン病の方がいる場合でも、「自分はなりやすい人か」と考え続けるより、震え、動作の遅さ、筋肉のこわばり、歩き方の変化などが実際に続いているかを確認することが大切です。
気になる症状が続く、徐々に強くなっている場合には、自己判断せず脳神経内科へ相談しましょう。
参考文献・参考資料
- 日本神経学会.『パーキンソン病診療ガイドライン2018』
パーキンソン病の疫学、発症年齢、症状、診断、治療などをまとめた国内の診療ガイドライン。 - Parkinson's Foundation. “Genetics & Parkinson's”
パーキンソン病における遺伝的要因、家族歴、遺伝子変異と発症リスクについて解説した資料。 - Heinzel S, Berg D, Gasser T, et al. Update of the MDS research criteria for prodromal Parkinson's disease. Movement Disorders. 2019;34(10):1464-1470.
嗅覚低下、REM睡眠行動異常など、パーキンソン病の前駆期に関連するマーカーを整理した研究基準。 - Noyce AJ, Bestwick JP, Silveira-Moriyama L, et al. Meta-analysis of early nonmotor features and risk factors for Parkinson disease. Annals of Neurology. 2012;72(6):893-901.
家族歴、便秘、農薬曝露、頭部外傷など、パーキンソン病のリスク因子や発症前の非運動症状を検討したメタ解析。 - Santangelo G, Garramone F, Baiano C, et al. Personality and Parkinson's disease: A meta-analysis. Parkinsonism & Related Disorders. 2018;49:67-74.
パーキンソン病と性格傾向との関連を検討したメタ解析。



