パーキンソン病の睡眠障害とは?原因・種類・レム睡眠行動障害(RBD)・対策を解説
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パーキンソン病では、手足の震えや動きにくさといった運動症状だけでなく、睡眠の問題がみられることも少なくありません。
「なかなか寝つけない」「夜中に何度も目が覚める」「寝返りがしにくくて目が覚める」「夢に合わせて大きな声を出したり、手足を動かしたりする」といった症状がみられることがあります。
こうした睡眠障害には、パーキンソン病そのものによる神経系の変化だけでなく、夜間の筋固縮や動作緩慢、薬の効果が切れるOFF、夜間頻尿、レム睡眠行動障害(RBD)など、さまざまな要因が関係します。
睡眠の問題が続くと、夜間のつらさだけでなく、翌日の活動量や体調にも影響することがあります。そのため、「年齢のせい」「パーキンソン病だから仕方がない」と考えず、どのような睡眠の問題が起きているのかを整理することが大切です。
この記事では、パーキンソン病でみられる睡眠障害の原因や種類、レム睡眠行動障害(RBD)との関係、睡眠薬の考え方、日常生活でできる対策について、できるだけわかりやすく解説します。
パーキンソン病では睡眠障害が起こりやすい

パーキンソン病では、睡眠に関する問題が非常によくみられます。Parkinson's Foundationでは、パーキンソン病の人の75%以上に何らかの睡眠関連症状がみられるとしています。
睡眠障害は、振戦や筋固縮、動作緩慢といった運動症状とは異なる、代表的な非運動症状の一つです。
睡眠障害はパーキンソン病の代表的な非運動症状
パーキンソン病では、運動症状以外にも、
- 睡眠障害
- 便秘
- 自律神経症状
- 嗅覚の低下
- 抑うつや不安
- 認知機能の変化
など、さまざまな非運動症状がみられます。
睡眠障害もその一つで、病気そのものによる脳の変化だけでなく、夜間の動きにくさ、排尿、痛み、薬の影響など複数の要因が関係します。
睡眠について考えるときは、単に「何時間寝たか」だけでなく、
「寝つけないのか」
「途中で目が覚めるのか」
「身体が動かなくて目が覚めるのか」
といった具体的な症状を確認することが重要です。

睡眠の問題は一つではない
パーキンソン病の睡眠障害は、不眠だけではありません。
2024年に早期パーキンソン病162人を調べた研究では、約7割に少なくとも一つの睡眠障害があり、複数の睡眠障害を併せ持つ人も少なくありませんでした。
代表的な睡眠の問題には、
| 睡眠の問題 | 主な特徴 |
|---|---|
| 不眠 | 寝つけない、途中で目が覚める、朝早く目が覚める |
| レム睡眠行動障害(RBD) | 夢に合わせて声を出したり身体を動かしたりする |
| むずむず脚症候群(RLS) | 夜間に脚を動かしたくなる不快感が出る |
| 睡眠時無呼吸症候群 | 睡眠中に呼吸が止まる・浅くなる |
| 夜間の動きにくさ | 寝返りや起き上がりが難しい |
| 日中の過度な眠気 | 昼間に強い眠気が生じる |
などがあります。
まずは「睡眠が悪い」とひとまとめにせず、どのような睡眠の問題が起きているのかを整理することが大切です。
パーキンソン病ではなぜ睡眠障害が起こる?
パーキンソン病の睡眠障害は、一つの原因だけで起こるものではありません。
睡眠と覚醒に関わる神経系の変化に加えて、夜間の筋固縮や動作緩慢、夜間OFF、排尿や痛み、薬の影響などが複雑に関係します。
睡眠と覚醒に関わる神経系の変化
パーキンソン病では、運動を調節するドパミン神経だけでなく、睡眠と覚醒を調節する脳幹や視床下部などの神経ネットワークにも変化が生じます。
睡眠・覚醒には、ドパミンだけでなく、セロトニン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、オレキシンなど、さまざまな神経伝達系が関わっています。
そのため、パーキンソン病そのものが睡眠のリズムや睡眠の質に影響することがあります。
夜間の筋固縮や動作緩慢
夜間にも筋固縮や動作緩慢が現れると、
- 寝返りができない
- 同じ姿勢が続いて身体が痛くなる
- 布団の中で身体を動かしにくい
- トイレへ行くために起き上がりにくい
といった問題が起こります。
理学療法士の視点では、「眠れていますか?」だけでなく、ベッドの中で身体を自由に動かせているかを確認することも重要です。
睡眠の問題に見えても、実際には身体が動かせないことで睡眠が妨げられている場合があります。
薬の効果が切れる夜間OFF
薬の効果が弱まり、パーキンソン病の症状が再び強くなる状態をOFFといいます。
夜間にOFFになると、
- 身体がこわばる
- 寝返りができない
- 震えが出る
- 痛みやジストニアが出る
- 早朝に身体が動かしにくい
などの症状によって睡眠が途切れることがあります。
夜間の無動に対しては、症状に応じてパーキンソン病治療薬の調整が検討されますが、自己判断で薬を変更せず、専門医へ相談することが大切です。

夜間頻尿や痛みなど身体症状
夜間頻尿も、睡眠を妨げる大きな要因です。
パーキンソン病では自律神経の変化により、尿意が強くなったり排尿回数が増えたりすることがあります。
また、筋固縮、姿勢の問題、OFFに伴う痛み、ジストニアなどによって、寝つけなかったり途中で目が覚めたりすることがあります。
ただし、頻尿や痛みにはパーキンソン病以外の原因が隠れていることもあります。症状が続く場合には医療機関へ相談しましょう。
薬の影響で睡眠が変化することもある
パーキンソン病の治療薬は、夜間の運動症状を改善する一方で、薬の種類や量によって睡眠や日中の覚醒に影響することがあります。
特に一部のドパミンアゴニストでは、強い日中の眠気や突然眠り込む「突発的睡眠」が起こることがあります。
薬を変更したあとに睡眠状態が変化した場合は、薬の量や時間を自分で調整せず、主治医へ伝えましょう。
パーキンソン病でみられる睡眠障害の種類
パーキンソン病では、いくつかの異なる睡眠障害がみられます。
どのタイプに当てはまるのかを確認すると、原因や対応を考えやすくなります。
なかなか寝つけない「入眠困難」
布団に入ってもなかなか眠れない状態を入眠困難といいます。
身体のこわばりや痛み、むずむず脚症候群、不安、薬の影響などが寝つきを妨げることがあります。
「眠れない=睡眠薬」と考えるのではなく、寝るときにどのような症状があるかを確認することも重要です。
夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」
一度眠ったあと、夜中に何度も目が覚めることを中途覚醒といいます。
パーキンソン病では、入眠の問題だけでなく、睡眠を維持できないことが問題になることがあります。2024年の研究でも、早期パーキンソン病では「眠りを維持することの難しさ」が特徴的でした。
夜間OFF、寝返りのしにくさ、頻尿、痛みなどが背景にないか確認します。
朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」
予定している起床時間より早く目が覚め、その後眠れなくなる状態を早朝覚醒といいます。
特に、早朝に目が覚めると同時に身体のこわばりや動きにくさが強くなる場合は、早朝のOFF症状との関連も考えます。
寝返りや身体の動かしにくさによる覚醒
パーキンソン病では、夜間に身体をひねったり姿勢を変えたりすることが難しくなることがあります。
寝返りがしにくい場合は、
- マットレスの硬さ
- 掛け布団の重さ
- ベッドの高さ
- 痛みの有無
など、身体機能だけでなく睡眠環境も確認します。

むずむず脚症候群(RLS)
むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome:RLS)では、じっとしていると脚に不快感が生じ、脚を動かしたいという強い欲求が現れます。
一般的には、
- 休んでいると症状が出る
- 脚を動かすと楽になる
- 夕方から夜に強くなる
といった特徴があります。
ただし、パーキンソン病ではOFFやジストニアによっても脚に不快感が生じることがあるため、症状だけで自己判断しないことが大切です。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠中に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする状態が睡眠時無呼吸症候群です。
大きないびき、呼吸停止、夜間覚醒、熟睡感の低下、日中の眠気などがみられます。
睡眠時無呼吸はパーキンソン病だけに起こる睡眠障害ではありません。早期パーキンソン病を調べた研究でも、睡眠呼吸障害の頻度は対照群と大きく変わらないことが報告されています。
日中の強い眠気・突発的睡眠
パーキンソン病では、日中に強い眠気が生じることもあります。
夜間の睡眠不足だけでなく、病気そのもの、睡眠時無呼吸、治療薬などさまざまな要因が関係します。
Parkinson's Foundationでは、日中の過度な眠気はパーキンソン病の人の約30〜50%にみられるとしています。
特に、突然眠り込む「突発的睡眠」がある場合は、自動車の運転など重大な事故につながる可能性があるため注意が必要です。
なお、日中の眠気や「寝てばかりいる」状態については、別の記事で詳しく解説しています。
レム睡眠行動障害(RBD)とは?
レム睡眠行動障害(REM Sleep Behavior Disorder:RBD)は、夢をみることが多いREM睡眠中に、本来起こる筋肉の力が抜けた状態が保たれず、夢の内容に合わせて身体を動かしてしまう睡眠障害です。
夢に合わせて声を出したり身体を動かしたりする
RBDでは、
- 大きな寝言を言う
- 叫ぶ
- 手足を振り回す
- 蹴る
- ベッドから落ちる
などの行動がみられることがあります。
本人が覚えていないことも多く、一緒に寝ている家族からの情報が重要です。
寝言や寝相だけでRBDと診断することはできず、必要に応じて睡眠ポリグラフ検査などが行われます。
パーキンソン病とRBDの関係
RBDはパーキンソン病と強い関連のある睡眠障害です。
Parkinson's Foundationでは、パーキンソン病の人のおよそ半数にRBDがみられるとしています。
パーキンソン病、レビー小体型認知症、多系統萎縮症などは、αシヌクレインというタンパク質が関係する「シヌクレイノパチー」と呼ばれる疾患群で、RBDはこれらの病気と強く関連しています。
パーキンソン病になる前にみられることもある
RBDは、パーキンソン病の運動症状が現れる何年も前からみられることがあります。
そのため、RBDはパーキンソン病などの神経変性疾患を考えるうえで重要な症状の一つです。
ただし、RBDがあるからといって、必ずパーキンソン病になるわけではありません。
将来的にパーキンソン病以外のシヌクレイノパチーを発症する場合もあり、発症する時期にも個人差があります。
RBDが疑われるときに注意したいこと
RBDでは、本人や家族が睡眠中にけがをすることがあります。
AASMの診療ガイドラインでは、治療だけでなく、ベッド周囲から危険な物を取り除くなど睡眠環境を安全にすることが重要とされています。
睡眠中に激しく動く、ベッドから落ちる、隣で寝ている人を蹴ってしまうといった症状がある場合は、主治医や睡眠を専門とする医療機関へ相談しましょう。
夜中に何度も目が覚めるときに考えられること
パーキンソン病で夜中に何度も目が覚める場合には、「目が覚めたときに何が起きているか」を確認することが重要です。
夜間OFFで身体が動かしにくい
毎晩似た時間帯に身体がこわばる、震える、足がつる、寝返りができなくなる場合は、夜間OFFが関係している可能性があります。
症状が現れる時間を記録して主治医へ伝えましょう。
寝返りがしにくい
身体を横に向けられない、布団の中で脚が動かない、同じ姿勢が続いて痛くなるといった場合は、夜間の動作緩慢や筋固縮が睡眠を妨げている可能性があります。
理学療法士の視点では、寝返り能力だけでなく、寝具やベッド環境も確認します。
トイレが近い
夜間頻尿によって睡眠が分断されることもあります。
一方で、「尿意で目が覚めている」のではなく、別の理由で目が覚めたあとにトイレへ行っている場合もあります。
何時ごろ、どのような理由で起きたのかを記録しておくと原因を整理しやすくなります。
痛みやこわばりがある
筋固縮、姿勢、OFF、ジストニアなどによる痛みも睡眠を妨げます。
「どこが痛むか」「何時ごろ痛むか」「姿勢を変えると楽になるか」「薬の効いている時間と関係するか」を確認すると、原因を考える手がかりになります。
RBDやその他の睡眠障害が隠れていることもある
夜間覚醒の背景に、
- RBD
- RLS
- 睡眠時無呼吸
などが隠れている場合もあります。
「夢に合わせて動く」「夜に脚が落ち着かない」「いびきや無呼吸を指摘される」といった症状があれば、主治医へ伝えましょう。
パーキンソン病の睡眠薬はどう考える?
パーキンソン病で眠れない場合、睡眠薬が選択肢になることはあります。
ただし、「眠れない=睡眠薬を飲めばよい」とは限りません。
睡眠障害の原因によって対応は異なる
夜間OFFが原因であればパーキンソン病治療薬の調整、RBDやRLS、睡眠時無呼吸、夜間頻尿などであれば、それぞれの原因に対する評価と治療が必要です。
まずは何が睡眠を妨げているのかを整理することが重要です。
睡眠薬だけで解決しないこともある
寝返りのしにくさ、夜間の痛み、生活リズム、日中の活動量、寝室環境などが関係している場合は、薬だけで十分に改善しないことがあります。
睡眠習慣の見直しや、必要に応じて不眠に対する認知行動療法などが検討されることもあります。
自己判断で薬を変更しない
パーキンソン病治療薬や睡眠薬の量、服用時間を自己判断で変更することは避けましょう。
NICEでは、日中の強い眠気や夜間の無動、RBDなどについても、専門家による評価のうえで治療を調整することを推奨しています。
主治医に伝えておきたい睡眠の情報
診察時には、
- 何時に寝て何時に起きるか
- 寝つくまでの時間
- 夜中に何回、何時ごろ目覚めるか
- 目覚めたときのこわばり、痛み、尿意
- 薬を飲む時間
- 日中の眠気
- 寝言や睡眠中の動き
などを伝えると、原因を整理しやすくなります。
数日から数週間、簡単な睡眠日誌をつけることも一つの方法です。
パーキンソン病の睡眠を整えるためにできること

睡眠障害の種類によっては医療的な治療が必要ですが、日常生活を整えることも重要です。
朝に光を浴びて生活リズムを整える
朝起きたらカーテンを開け、できる範囲で自然光を浴びましょう。
光は体内時計を整え、「日中は活動し、夜に眠る」という睡眠・覚醒リズムを保つために重要です。
日中は無理のない範囲で身体を動かす
日中の活動や運動は、睡眠を整えるうえでも大切です。
理学療法士の視点では、
- 散歩をする
- 外出する
- 自宅で体操をする
- 座っている時間を減らす
- 無理のない筋力トレーニングを行う
など、その人の身体機能に合わせて活動量を確保することをおすすめします。
ただし、転倒リスクがある場合は、薬が効いて身体を動かしやすい時間帯を選びましょう。

長すぎる昼寝を避ける
夜によく眠れなかった翌日は、昼間に眠くなることがあります。
昼寝そのものが悪いわけではありませんが、長時間の昼寝や夕方以降の睡眠が続くと、夜間の睡眠に影響することがあります。
一方、以前より昼間に眠る時間が極端に増えた場合や、突然眠り込む場合は、単なる昼寝として考えず主治医へ相談しましょう。
就寝前の環境を整える
睡眠を整えるためには、
- 就寝・起床時間をできるだけ一定にする
- 就寝前は照明を少し落とす
- 夜遅くのカフェインを控える
- 寝室を静かで快適な環境にする
- 就寝直前の大量の水分摂取を避ける
など、基本的な睡眠習慣も重要です。
寝返りが難しい場合には、マットレスや掛け布団など、身体を動かしやすい寝具かどうかも確認しましょう。
夜間の転倒を防ぐ環境をつくる

夜間OFFや頻尿がある方では、トイレへ向かう際の転倒にも注意が必要です。
- 床に物を置かない
- つまずきやすいマットやコードを減らす
- 足元灯を設置する
- ベッドから照明を操作できるようにする
- 必要に応じて手すりなどを検討する
といった環境調整が役立ちます。
睡眠は「夜だけ」の問題ではありません。
朝の光、日中の活動、昼寝、寝室環境、夜間の安全まで含めて24時間の生活リズムを整えることが大切です。
睡眠について医療機関へ相談した方がよいサイン
睡眠障害を「パーキンソン病だから仕方がない」と我慢する必要はありません。
特に次のような症状がある場合は、医療機関へ相談しましょう。
夢に合わせて激しく動く・叫ぶ
睡眠中に大声を出す、手足を振り回す、ベッドから落ちるといった症状はRBDの可能性があります。
本人や家族のけがにつながることもあるため、安全な睡眠環境を整えるとともに主治医へ相談しましょう。
夜間の睡眠不足が日中生活に影響している
眠気によって、
- 日中に活動できない
- 集中できない
- 外出や運動が減った
- 座るとすぐ眠ってしまう
など、生活への影響が大きい場合も相談の目安です。
急に睡眠状態が変化した
以前は眠れていたのに急に眠れなくなった、薬を変更してから眠気が増えた、急に寝言や睡眠中の動きが増えたなど、これまでと明らかに変化した場合は主治医へ伝えましょう。
いびきや無呼吸を家族から指摘された
大きないびきや、睡眠中に呼吸が止まっていることを家族から指摘された場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
本人が気づきにくい症状なので、家族からの情報も重要です。
薬を飲んだあと強い眠気が出る
パーキンソン病治療薬、とくに一部のドパミンアゴニストでは、強い眠気や突然眠り込む症状が起こることがあります。
NICEでは、日中の強い眠気や突然の睡眠がある場合には運転を避け、専門家に相談して薬を調整するよう推奨しています。
薬の量や服用時間を自己判断で変更しないようにしましょう。
パーキンソン病と睡眠についてよくある質問
パーキンソン病だから特別に長く眠る必要があると決まっているわけではありません。Parkinson's Foundationでは、夜間は7〜8時間程度ベッドで休むことを一つの目安としています。時間だけでなく、翌日に眠気や疲労が残っていないかも確認しましょう。
すべての方に共通する「正しい寝姿勢」はありません。寝返りのしやすさ、痛み、呼吸などに合わせて楽な姿勢を選びましょう。寝返りが難しい場合は、寝具の見直しも重要です。
はい。日中の強い眠気はパーキンソン病でみられることがあり、夜間の睡眠不足、病気そのもの、治療薬などが関係します。
いいえ。RBDがあるから必ずパーキンソン病になるわけではありません。ただし、パーキンソン病などのシヌクレイノパチーと強く関連するため、症状がある場合は医療機関へ相談しましょう。
睡眠薬が必要になる場合もありますが、夜間OFF、RBD、頻尿、薬の影響などが眠れない原因になっている場合があります。自己判断で開始・増減せず、原因を確認したうえで主治医と相談しましょう。
まとめ|パーキンソン病の睡眠障害は原因を整理することが大切
パーキンソン病の睡眠障害には、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、レム睡眠行動障害(RBD)、むずむず脚症候群、日中の強い眠気など、複数のタイプがあります。
大切なのは、単に「眠れない」と考えるのではなく、何が睡眠を妨げているのかを整理することです。夜間OFF、寝返りのしにくさ、頻尿、痛み、薬の影響など、原因によって対応は異なります。
夜中に目が覚める時間や、そのときの身体の状態を記録しておくと、主治医へ相談するときにも役立ちます。
生活リズムや寝室環境を整えても改善しない場合や、日中生活への影響が大きい場合は、無理に我慢せず医療機関へ相談しましょう。
参考文献・参考資料
- Parkinson's Foundation. Sleep Disorders.
- National Institute for Health and Care Excellence(NICE). Parkinson’s disease in adults: NG71.
- Dodet P, Houot M, Leu-Semenescu S, et al. Sleep disorders in Parkinson’s disease, an early and multiple problem. npj Parkinsons Dis. 2024;10:46. doi:10.1038/s41531-024-00642-0.
- Intersection of Sleep Disorders and Parkinson Disease: Unveiling the Bidirectional Relationship.
- Howell M, Avidan AY, Foldvary-Schaefer N, et al. Management of REM sleep behavior disorder: an American Academy of Sleep Medicine clinical practice guideline. J Clin Sleep Med. 2023;19(4):759–768. doi:10.5664/jcsm.10424.

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